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症状によってどのように施術するか具体例を紹介致します。

 

ここで紹介するのは、一例です。お客様により施術内容は変わってきますので、ご理解下さい。

また、整体・カイロプラクティック・トリガーポイントセラピーなど様々な手法には、それぞれ独自の理論、理屈があり、

時に重なり、時にぶつかり、矛盾が生じることもあります。

「こり」一つとっても、「ツボ」・「筋硬結」・「トリガーポイント」と呼び方が変わります。

これに関してはここでは、「コリ」や「凝り固まり」と表現します。その他の表現も僕個人の見解と捉えて下さい。

 

頭痛

 

頭痛と言いましても、緊張性頭痛・片頭痛・群発頭痛や、危険なクモ膜下出血・脳梗塞・脳出血・脳腫瘍によるものなど様々なケースがあります。

痛む場所が特定出来なかったり、激しすぎる痛みの場合はまず病院へ。

 

ここでは、緊張性頭痛への施術内容をご紹介します。

頭の全体や一部がしめつけられるような鈍い痛みやズキンズキンとした痛みが特徴です。

主な原因は、首こりや肩こりが酷くなり過ぎてしまい、頭部の血流が悪化すると起きます。

 

PC作業や読書、携帯電子機器の操作など、頭が体より前に来る動作を長時間行うクセがある方は、症状が慢性化しますので、注意が必要です。

施術の目的は首や肩のコリをほぐすのが主な目的になります。

首の動きによって首肩周りの筋肉に突っ張る感じや痛みがあれば、それだけ筋肉のバランスが崩れている証拠です。

 

まずは、それを取り除けるよう施術します。その際、首肩周りの症状に関連した筋肉なども調整していきます。

(ときには腰など、症状のある場所より離れた箇所も対象になります。)

この段階で首の動きにより生じる突っ張り感や痛みが無くなれば、頭痛もかなり緩和されていることが多いです。

取り除ききれない痛みがあっても血流は改善されますので、回復力は高まります。

 

最後に原因の根本となるお身体の使い方へのアドバイス、各種ストレッチ・エクササイズをご提案します。

首・肩こり

 

非常に多くの方が訴える症状の一つです。頭が体より前に来る姿勢が癖になっている方は要注意です。

過剰なストレスを感じている方にも多い症状です。PCや読書、携帯電子機器操作等、目を酷使しての目の疲れからも症状が出ます。

 

頭が体より前に来る姿勢ですが、4~5kgほどもある頭の重さを体の斜め前方で維持し続けるのですから、

首・肩・背中から腰の筋肉はその分、力を出し続けなければいけません。疲労が溜まり、硬く縮まってしまう部分も出てきます。

そうなると、血行不良となり、痛みやコリが出やすくなってしまいます。

 

また、ストレスを感じるとき、無意識に体には力が入り、特に首・肩は力が入りやすくなっているため、

普段ストレスを感じやすい状況にあると、これもまた症状が出やすいです。

そしてコリの辛さもまたストレスとなり、お身体が緊張状態になり、血行不良となり、さらにコリ固まるという悪循環に陥ります。

 

そうなると、辛さから抜け出すのが困難になります。

そこで施術により、コリ固まりを緩和し、辛さを軽減させることで、悪循環からの脱却を目指します。

 

首の動きに制限があったり、動きに伴い突っ張り感や痛みが出ることが多いので、まずはそれを取り除けるよう施術します。

施術により、首の動きが改善されても、背中の関節の動きが硬くなっている場合が多いですので、

関連筋のほぐしと共に背中の関節の動きも改善していきます。

 

姿勢が原因の場合は頭だけでなく肩も体より前に位置している場合が多いです。

肩の前側の筋肉や腕周りもこり固まっていますので、合わせて施術します。

 

日々のストレッチも重要になりますので、簡単で続けやすいストレッチやエクササイズもご提供します。

 

手のシビレ

 

手の動きや、感覚の支配神経は首の後ろから出ています。首周りの筋肉が凝り固まり、血流が滞ると手にシビレを感じる場合があります。

 

固まった筋肉や骨棘(骨の変形の一種)が神経を圧迫してもシビレが生じると考えられています。

 

また鎖骨付近も神経や血管の通り道で、その近辺のコリなどでもシビレが出る場合があります。

ですから、首回り鎖骨回りのコリを解消するだけで、症状の緩和が期待できます。

ただし、骨の変形が生じている場合は、構造上神経を圧迫してしまう動きがありますので、首の動きによっては、改善し難いこともあります。

 

原因をたどると、不良姿勢が見受けられますので、日々気を付けて頂きつつも、ストレッチ等のご自身でのケアも重要になります。

 

また、指先を使う作業や持続的な握力を強いられる作業が続くと、腕が疲労し、そこからの手のシビレが生じるというパターンもあります。

そういう方は、腕のコリが強いので、首周りと合わせて、腕周りもしっかり施術し、各種ストレッチを日々行って頂きたいです。

 

 

 

腰痛

 

大きく分けて、急性腰痛と慢性腰痛があります。

 

急性腰痛

 

急性腰痛は、歯ブラシを取ろうとした瞬間や、靴を履こうとした瞬間など、日常のちょっとした動作で、

ギクッと腰に急激に痛みが走り、その場で動けなくなるいわゆるギックリ腰です。

 

猫背姿勢や、腰に負担のかかる生活習慣があると、筋肉が常に緊張してしまうようになり、酸欠状態になります。

そして、ある時ピークに達し、硬くなった状態で、屈んだりひねったりすると、組織が傷つき(ギクッは傷つく時の音です)

炎症して痛みが起こります。

 

動けないうちは、安静にして患部を冷やし、多少は動けるようになったら、今度は余り安静にしすぎずに、痛みを我慢しながらでも

通常通りに日常生活を送る方が、治りが早いといわれています。

 

それでも痛みを我慢しながらの生活は辛いでしょうから、安静時に動かさないことで硬くなった周囲の筋肉を中心に施術することで

痛みの緩和は望めますので、ご相談下さい。

 

 

慢性腰痛

 

慢性腰痛は、さらに「筋肉の緊張や疲労」「背骨の構造が問題」「内臓疾患」「過剰なストレス」の4つに分類します。

 

 

「筋肉の緊張や疲労」は、急性腰痛になる前の状態もそうですが、

前屈み姿勢(猫背)や腰の反り過ぎ(反り腰)、腰に負担のかかる生活習慣が主な原因です。

 

痛みや重だるさが出ますので、腰回りを中心に、背中から足裏まで施術しますが、

前屈み姿勢の原因が首肩周りの事もありますので、そちらも施術対象となります。

 

普段から姿勢を気を付けて頂きたいところですが、お仕事上仕方ない場合も多いです。そこで、日々のストレッチや腰痛予防エクササイズが重要になります。個人に合ったものをご提供致しますので、快適な生活を送れるよう一緒に頑張りましょう。

 

 

「背骨の構造が問題」の場合ですが、椎間板ヘルニアや脊椎分離・すべり症、脊柱管狭窄症、変形性脊椎症、側弯症など多岐に渡ります。

それぞれに症状が出る理屈や理論があります。ですが同時に、構造に問題があっても、全く痛みやシビレを感じない方々がいることも事実です。

 

構造上は筋肉バランスが崩れやすく、偏って負担のかかる筋肉が出てきますので、

その辺り、及び関連する筋肉群の緊張を緩めるだけでも、症状の改善が見込めます。

 

しかしながら、個人差はあります。おそらくは、本当に構造的に仕方のない場合や、後述しますが、症状の辛さや偏った理屈の思い込み、その他の過剰なストレスにより※痛みの悪循環が上手く断ち切れないものと思います。

 

 

「内臓疾患」は安静時(体を全く動かさない状態)でも痛みが現れるのが特徴です。動きに関係なく痛むのも要注意です。

まずは、病院に行っていただき診断してもらうのが良いと思います。

 

それで異常がなければ、僕らの出番ですので、なんでもご相談下さい。

 

 

「過剰なストレス」ですが、これが大変です。というのは、本人がそのストレスに気づいていないことも多いからです。

嫌なことばかりがストレスではないのが理由だと思います。引っ越しや転職、結婚に旅行、時に前向きで楽しい出来事だとしても、

日常と違うこと自体がすでにストレスです。

 

誤解しないで頂きたいのですが、生きる上で適度なストレスは必要不可欠です。

ですが、短期間で度重なり、度を超えると、体に様々な症状をもたらします。その一つが腰痛です。

体は、ストレスを受けると交感神経というのが優位になり、血管が収縮します。筋肉も緊張状態になりやすいです。

 

筋肉の働きには栄養が不可欠で、その栄養は血液に乗ってきます。ですが血管が収縮傾向だと、栄養不足となり、筋肉としては危機的状況です。

これを打破するべく筋肉は発痛物質なるものを出し、痛みやシビレとして脳にSOS信号を送ります。

 

こういった痛みの原理みたいなものが書いてある本などがあるのですが、過剰なストレスだけが原因の方は、

その本を読んだだけで、「あぁー、なんだ、そういうことか」と安心し痛みが改善されるという極端な例もあるくらいです。

これが読書療法の類と推測されます。

 

なぜ安心すると痛みが改善されるか。安心すると、交感神経とは真逆の副交感神経というのが優位になります。

今度は、血管が広がり、血流が良くなります。筋肉に栄養もしっかり運ばれ、筋肉も安心して、発痛物質を出さなくなります。よって痛みは改善されます。

 

実際に腰痛を訴える方は、各種要因とこのストレス要因が重なっていることが多いです。何はともあれリラックスは重要。

施術により、副交感神経を優位に出来ますので、辛い症状がありましたら、一度ご相談ください。

日々のストレッチもお身体にリラックス効果をもたらしますので、個人に合ったものをご提供致します。

 

※痛みの悪循環

 発痛物質発生→脳が痛みを感じる→痛みによるストレス→交感神経優位→血管収縮及び筋緊張→筋肉の酸欠状態→発痛物質発生→・・・

 

 

 

 

 

 

骨盤の歪み

 

整体院やカイロプラクティック院で、

「骨盤が歪んでますねぇ」「背骨が左に曲がってます」「脚の長さが違います」などと言われた経験はないでしょうか?

 

もちろん、生まれつきや、背骨自体が老朽化して変形してしまっている場合もあるのですが、

ほとんどの場合は筋肉(主に腰・お尻・股関節・脚周りの筋肉)の前後左右のバランスが崩れて、骨が歪んで見えてしまっているのです。

 

骨が歪んでいるのではありません。

本当に歪みやズレが生じているのならば、それは脱臼となり、整体やカイロプラクティックで治せるものではありません。

よって、一見歪んで見える骨格は、前後左右の筋肉のバランスを整えると改善されます。

 

ですから、関節を「ポキポキ」鳴らすような技を使う必要もありませんのでご安心下さい(有効な場合もあります)。

当店では、緊張しすぎてしまったり、疲労が溜まり凝り固まってしまったり、

使わなさすぎで固く縮まってしまった(筋肉の廃用性萎縮といいます)筋肉を緩めることでバランスを整えていきます。

 

また、バランスが崩れた原因は、ほとんどの場合、日頃の姿勢や筋肉の使い方によるものですので、

再び繰り返してしまわないように、筋肉に負担の少ない姿勢の取り方や、簡単なエクササイズ・ストレッチなどをご提供致します。

 

中には生まれつき左右の脚の長さが違う方もおります。

そのような場合は、まず、日々の生活で負担のかかってしまった筋肉の凝りを緩め、姿勢の取り方・エクササイズ・ストレッチをご提供するのですが、

大切なのは、出来るだけ普段から脚の長さというよりも、骨盤の高さを水平に保つため、短い方の脚のみ靴底を厚くしたり、下敷きを多めに入れたり、

室内では、片足だけスリッパやサンダルを履くなど、脚長差に合わせて調整することです。

そうすることで、余分な筋肉の負担が減り、快適なライフスタイルが望めます。

 

 

股関節痛

 

上記の骨盤の歪みも関係しますが、股関節周りの筋肉のバランスが崩れることで痛みに発展します。

股関節の炎症や、大腿骨頭壊死症など、病的な場合もありますので、一度整形外科等の診断を経由してから、当店をご利用頂けると安心かと思います。

 

股関節の動きに関連する筋肉群が、疲労や使わなすぎにより凝り固まると、筋肉内の血流不足に陥ります。

その状態で動きを伴うと発痛物質が出て痛みを伴いますので、バランスを見ながら筋肉緩和操作を施していきます。

 

ご自身で動かして痛むのか、僕が他動的に動かして痛むのか、歩いたりして暫くすると痛んでくるのか、長時間座ってから立とうとすると痛むのか、

パターンは様々ですので、その場で改善が判断できない場合も多いです。

 

筋力を付けるトレーニングや、バランスを崩れにくくするエクササイズも重要になります。

何度か施術を繰り返して効果を診ていきます。

 

変形性股関節症など、そもそも左右で股関節のカタチに差があると、どうしても片方に負担が掛かり、痛みが発生しやすい場合もあります。

症状と上手く付き合っていく為にも、焦らないことを第一に、一緒に快適な生活を目指していきましょう。

 

坐骨神経痛

 

お尻から太ももの裏、ふくらはぎ、足先まで痛みやシビレ、重だるさが出ることが多い症状です。

腰椎椎間板ヘルニアも原因と考えられていますが、

僕の体感では、症状の直接原因のほとんどは、お尻の筋肉(梨状筋・小殿筋・中殿筋など)のコリによるものです。

 

お尻の筋肉を支配する神経と、太ももの裏・ふくらはぎ・足先の筋肉を支配する神経が、

脊髄(背骨の中を通る神経の束)に入る前で合流してしまうため、

脳が「お尻だけが原因」と分からずに「太ももの裏であったり、ふくらはぎ等に異常がある」と勘違いして、感じ取ってしまうことが多いようです。

 

当店では、痛みシビレ、だるさにより、二次的に凝ってしまった足先からふくらはぎ、太ももの裏の筋肉を緩め、

原因となるお尻の筋肉のコリを見つけ、緩めることで、症状の改善を図ります。

また、同様にお尻の筋肉のコリの原因が、腰の筋肉のコリであることも多いので、そちらも確認し、解消していきます。

 

足場の悪い脚立の上での作業や、漁業など重いものを引っ張り続けたりしての筋肉の使い過ぎで、症状が出やすいです。

それとは逆に、筋肉の動きが少ない状態。デスクワークや、下半身の動きがほとんど無い立ち仕事を行っていて症状が出る傾向もあります。

 

心臓から下の血管は重力により、足先に向かうのは簡単ですが、

足先から、心臓に戻るときは、重力に逆らって昇っていかなければいけないため、血液が流れにくい状態になります。

 

そこで、私たちは、歩いたり屈伸運動をし、太もも・ふくらはぎの筋肉を伸び縮みさせることで起こる「ポンプ作用」を利用し、

血液を心臓へ送り返すのです。(灯油ポンプをイメージして頂けると分かりやすいです。灯油が血液で、ポンプの赤いとこが、筋肉です。)

さらに、座りっぱなし・立ちっぱなしは、下半身の血液は流れにくい状態になるので、冷えやむくみの原因にもなります。

 

生活習慣改善手段としては休憩中やお仕事終わりなどに行って頂く、ストレッチやエクササイズを提供致しますので、

日々行って頂き、症状の出にくい体質を目指しましょう。

O脚

 

O脚には、骨自体が変形してしまっている「構造的O脚」と、普段の生活習慣で筋肉のバランスが崩れることによる「姿勢的O脚」の2種類があります。

姿勢的O脚の場合のみ改善の施術対象となります。

 

生まれつきの変形は、全体の約1割で、O脚の原因のほとんどは、筋肉のバランスによるものや、

それが原因で骨が変形してしまったもの(高齢者に多い)なのです。

 

最も多い筋肉のバランスの崩れ方は、太ももの骨(大腿骨)が、内側にねじれる癖がついてしまっている状態です。

目安としては、膝のお皿が内側に向いています。

さらに膝が反りすぎていると、ますますO脚が助長されてしまいます。

 

ではなぜ、そのような癖がついてしまったか?

それは、椅子に座っている時に「脚を組む」ことが多かったり、床に直接座る時は、外側に脚を投げ出す「女の子座り」が多い。

また、立っている時・歩いてる時には、内股の状態になってしまっているなどです。

 

これらは、全て大腿骨を内側にねじる動作です。

上記の癖で崩れた筋肉のバランスを整えるのが重要になります。

 

大腿骨が内側にねじれている状態で、凝り固まってしまった筋肉を緩め、弱ってしまった筋肉を強くするエクササイズ(1セット30秒程で出来るもの等)や座り・立ち姿勢や歩行時の注意点を提供することで、症状改善を目指します。

 

O脚矯正の場合は、日々行って頂く、エクササイズが非常に重要になりますので、ご自身の頑張り次第で、早期改善が見込めます。

 

O脚における、その他の原因としては、男性に多い、足の外側重心、膝が完全に伸びていない状態、いわゆるガニ股や、

ガニ股により、膝の内側に重心が掛かり続け、膝の内側の軟骨が削れてしまい、骨の変形を招いてしまったもの等です。

 

それらも、筋肉のバランスを整え、重心を修正していきますが、削れてしまった軟骨は戻りませんので、それによるO脚症状の改善は、あまり望めません。

しかし、変形が進むと、膝の内側に負担が掛かり、痛みが出てしまう可能性が高いので、痛みにくい状態にする方向で施術・アドバイスを行います。

 

O脚の状態は、外見の印象だけではなく、大腿骨が内側にねじれることにより、圧迫を受ける大切な血管内の、血流が悪くなり、

冷えやむくみやすい状態になったり、腸や子宮(女性の場合)が圧迫を受けるので、便通異常や婦人科疾患の原因にもなります。

結果的に膝の内側に重心が掛かるため、後々、膝の痛みが出る可能性も高まります。

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